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先住民や移民など、世界の多くの国々には、マイノリティと呼ばれる人々が存在します。異なる歴史的・文化的背景を持つ者同士が互いに学びあい、尊重しあって、よりよい社会を築いていく「多文化共生」の方策を、「教育」と「言語」に焦点をあて、海外の事例を参考にしつつ、皆さんとともに考えてみたいと思います。(「アメリカの移民とバイリンガル教育」「グローバル社会が求める複数言語話者」)
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コロンブスが大西洋を横断してスペインから現在の中南米地域に到達したのは、今から530年近く前のことです。南北アメリカ地域とヨーロッパ地域がつながったことは、まさに世界初のグローバリゼーションとも言える現象にほかなりませんでした。そうした歴史を振り返りつつ、ラテンアメリカを中心とする現代のスペイン語圏の国々や、そこに住む人々、多様な文化等に関する理解を深める機会になればと考えています。(「グローバリゼーションの始まりとスペイン語圏の魅力」)
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南山大学教授・国際地域文化研究科長・ラテンアメリカ研究センター長・評議員、元副学長・外国語学部長 専門は教育学とラテンアメリカ地域研究。大学院生時代にニカラグアの医療機関で通訳ボランティアとして活動。現在は主に、アメリカ合衆国内のラテンアメリカ系移民の子どもや若者たちの教育と社会的上昇移動の課題について研究している。
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