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いまや世界は「人新世」という新しい地質時代に入ったといわれています。人類が地球環境を大きく改変して、地球の気候や生物に絶大な影響を与えているからです。ヒトとチンパンジーは遺伝子では1.23%の違いしかありません。なぜヒトだけが、このような世界を変えるほどの力を得てしまったのでしょうか。現在、新型コロナ感染症が世界中に広まり、これまでの社会の仕組みや個人の価値観を変える可能性すら生まれてきました。このコロナ禍は人間社会に対してなにを警告しているのでしょうか。ヒトという生物がもともと持っている生態や行動の特徴と、現代社会における環境問題との関連について、考えたいと思います。(「人新世とヒトの特性」「環境問題とコロナ禍を考える」) <英語授業可>
⊙ 京都大学名誉教授、日本フードスタディーズカレッジ学長。京都大学生態学研究センター准教授、総合地球環境学研究所教授、京都大学霊長類研究所教授/所長などを歴任。前日本生態学会会長。おもに熱帯雨林で植物と動物の共生関係を研究してきた。京都市環境審議会委員、同生物多様性検討部会長、環境省中央環境審議会臨時委員など。
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