1 愛・知・みらいフォーラムの概要
 1−1 フォーラムの出前授業及び特別講座

 特定非営利活動法人愛・知・みらいフォーラムは、これまでそれぞれの分野で活躍してこられた経験から優れた見識を有する講師を、愛知県内の中学校・高等学校に派遣して国際理解教育の「出前授業」を行こととしています。
 また、県内在校の高校生を対象として国際理解教育の「特別講座」を行ってきました。

 「愛・知・みらいフォーラム」が出前授業、特別講座を実施しているのは、国際経験豊かな講師が自分の経験をこどもたちに具体的に語りかけることを通じて、みらいを担うこどもたちに、例えば、地球環境、途上国の貧困、戦争・紛争などの地球規模の課題が、実は自分たちの日常生活とこれからの生活に密接に関わっていることを理解し、自分たちと世界の「みらい」のあり方について考えてもらうきっかけを創りたいと考えているからです。

 「愛・知・みらいフォーラム」は、2005年の愛知万博のさいに開催されたシンポジウム「地球平和フォーラム」で示された、「21世紀人類が直面している課題解決のために、市民一人ひとりができることから始めよう」という呼びかけを実行する第一歩として20077月に設立されました。

 事業の核となっているのは、大きく変貌していく世界のなかで、みらいを担う世代に自分たちの将来について考えてもらう場を作ることです。 

 「出前授業」「特別講座」は、そのきっかけとなるひとつの方法と位置づけています。

 「愛・知・みらいフォーラム」では、出前授業を2007年度から実施し、特別講座を2011年度から実施しています。

 

 1−2 フォーラム設立の経緯

 ・ 2005年愛知県で開催された「愛・地球博(愛知万博)」のEXPOホールで、同年7月9日、愛知県や万博協会の支援を得て、環境・貧困・紛争という21世紀の人類が直面する問題を市民の立場から考えるシンポジウム「地球平和フォーラム」が開かれました。
 このフォーラムでは、
愛知県の小中学校の生徒たちも含めて多数の市民が参加して、有識者とともに活発に意見を発表しましたが、会議の締めくくりとして、「地球平和に向けた愛知アピール」が採択されました

 自然環境が保全され、貧しい人々の生活が保障されるには、最低限平和が確保されていなければなりません。
 万博の理念でもある「自然の叡知」のもとで、21世紀人類が直面している課題に対して、私たちは市民としてそれぞれどのように考え、どのように行動しなければならないのでしょうか。

 「愛知アピール」は、地球規模の課題解決に向けて、「(市民一人ひとりが自分の)できることから始めよう」と呼びかけています

 *「地球平和フォーラム」の成果は、日中英仏4ヶ国語で『地球平和フォーラム報告書』としてまとめられ、世界の指導者、関係国際機関・国内機関に送付されました。
 また、愛知県の全小中高等学校にも届けられました。

 ・「地球平和フォーオラム」では、小中学校の生徒たちが、当日の課題であった世界平和に向けて、それぞれの考えをいきいきと語ってくれました。

 このフォーラムに先だって、423日に愛知芸術文化センターで開催した学校の生徒・一般市民を対象とした「地球平和シンポジウム」でも、こどもたちは、途上国の貧困問題など、自分たちが日常経験しない事態についても正面から取り組んで、真剣に考えていました。

 これらのフォーラム、シンポジウムなどでのこどもたちとの交流を通じて、「地球平和フォーラム」主催者たちは、「地球平和フォーラム」を万博のひとつのイベントに終わらせることなく、万博終了後も、みらいを担うこどもたちのために、「愛知アピール」の精神を継承する事業を何らかの形で継続すべきではないか、と考えました。
 万博での体験やシンポジウムなどでの新しい知見に応えて、こどもたちはみらいに向けた創造力を発揮しました。
 そこで、「地球平和フォーラム」の主催者たちは、
20世紀世代の自分たちの体験・経験をこどもたちに直に伝えることを通じて、こどもたちが「気づき」、自分で「考え」、世界の人々とともに自分たちのみらいを切りひらいて行くきっかけとなるような事業について検討しました。

 ・ 2007728日、「特定非営利活動法人愛・知・みらいフォーラム」が、上に述べたように、「愛知アピール」の精神を継承して、みらいを担うこどもたちが、環境、貧困、紛争などの地球規模の課題を、自らの日常生活とのつながりの中で理解するための教育的支援を実施するために、「地球平和フォーラム」主催者を中心として、学校関係者、経済界関係者、行政関係者など各界からの参加を得て設立されました。

 役員や賛助会員については、2をご覧ください。

 「愛・知・みらいフォーラム」の事業内容は、上に述べたように、「愛知アピール」の精神を継承して、みらいを担う子供たちが、環境、貧困、紛争などの地球規模の課題を、自らの日常生活とのつながりのなかで理解するための教育支援を実施するものです。
 実際には、愛知県下の中学校・高等学校が行う「国際理解教育授業」に、学者、海外経験者など国際的に豊かな経験を持つ講師を学校に派遣して、環境、貧困、紛争など地球規模の課題をわかりやすく学んでもらう「出前授業」を、また、2011年度からは、夏休みに入って、県内在校の高校生を対象に国際理解教育の「特別講座」を実施しています。

 

 1−3 出前授業への講師の派遣

 ・ 「愛・知・みらいフォーラム」は、みらいを担う子どもたちが国際的に豊かな経験を持つ学識者との交流 を通じて持続可能な社会の形成を目指 し、主体的な学習を促進するために、これまで愛知県下の中学校・高等学校で行う「出前授業」に講師を派遣しています。

 具体的な活動内容と講師については、3.4.をご覧ください。

 これらのことについては、これまで学校の先生方の全面的なご協力をいただいてきています。
 また、授業実施校からいただく報告書によって、出前授業が学校現場でどのように受け止められているかを把握し、今後の授業に反映させるように努めています。

 ・ 講師の派遣については、学校(学校長)からのお申し出により出前授業実施校の決定をいたします。 

 その上で講師、授業テーマ、授業日程などについて、講師との関係などを含めて基本的なことは、事務局が調整させていただくことにしています。 

 出前授業の申し込みについては、5.をご覧ください。

 

 1−4 特別講座への受講生の参加

 県内在校の高校生を対象とした「国際理解教育特別講座」は夏休みを利用して実施しています。

 出前授業は申し出のあった学校に講師を派遣するのに対して、特別講座は希望する個々の生徒が受講申込みして参加していただくことにしています。

 受講申込みの方法については、6.をご覧ください。 

 

 1−5 賛助会員

 賛助会員は、個人会員と団体会員からなっています。

 「愛・知・みらいフォーラム」の活動の財政的基盤は、基本的には賛助会員からの会費によって支えられています。
 寄付金、助成金等も重要な財源ですが、フォーラムの活動をより活溌なものにして いくには、賛助会員による継続的・安定的な支援が不可欠です。

 「愛・知・みらいフォーラム」の事業の趣旨に賛同していただける方は、賛助会員として参加いただき、フォーラムの活動を支援してくださるようお願いいたします。

 賛助会員となっていただく手続きについては、2-5をご覧ください。

 

 

 

        Copyright c 2010 Ai Chi Mirai Forum, All Rights Reserved.  

 

 

 

 

 

 

 

 

 


Yahoo!ジオシティーズ